2010年11月10日水曜日

5:プロスペクト理論

プロスペクト理論は、行動経済学で用いられる言葉です。

欲に対する人間の弱さを突いた鋭い考え方であり、

1970年代後半にカーネマンとトベルスキーという心理学者が提唱しました。



ここで理論の詳細は記しませんが、端的に言えば

「1万円の儲けより1万円の損に人はより深く傷つく」

ということになります。これがどういうことを意味するかですが、

「損を確定させたくないので、ずるずると含み損が膨らむ」

「本当は3万円の利益を狙ったが、恐くなって1万円で妥協した」

などの結果を生んでしまうということです。



こうした考え方が、多くの人間の行動パターンに刷り込まれており、

しかもそれは、ほぼ無意識で実践されます。



コツコツと利益を積んでも、ドカンと大きい損を出してしまう。

投資をしていれば、誰しも一度はそういった経験あると思います。

それはまさにプロスペクト理論、人間の本能がもたらす必然といえます。

ですから、多くのFX関連書籍では、このプロスペクト理論に克つために、

損切りの徹底やマイルールの厳守を促しているのです。



本能を抑え込むのは理性です。



徹底的に訓練した理性をもって、冷静に相場に向かう。

それが、生き延びる道の一歩です。

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