2010年11月10日水曜日

17:緊急避難その3

緊急避難その2でようやく下のようなポジションまで来ました。


レート:97.00

ポジ:買:100.00× 2枚(-60000円)
      98.00× 5枚(-50000円)
      97.00× 3枚(-  0円)
   売: 97.00×10枚( 0円)※同値撤退ストップ付  

損益:-110000(別に確定益10000円)



これで、買の平均レートは98.1まで下がりました。

98円まで反発すれば-10000円、確定益が別途10000円の実質0ですね。
 
ここまでくればお気づきでしょうが、同値撤退ストップ付きの売で、

最高値の買ポジを外し、平均レートを下げていく。その繰り返しです。



長所は

・損が増えないので精神的にらく。

・資金の減りを幾分か抑えられる。

などの点が挙げられ、負けない戦略としては有効かと思いますが、

他方、欠点として、

・レートが反発に転じない限り、解消できない。

・枚数のコントロールが難しい。

・同値撤退に何度もひっかかる場合がある

・スプレッド、スワップの資金目減りは避けられない(実質の損切りと同じ)

・精神的に楽な分、体力と時間が必要

といった点が挙げられます。ですから本当に、作戦ミスをしたときのための、

あくまで「緊急避難」と考えてくださいね。

16:緊急避難その2

緊急避難その1では、下記のところまで来ました。


レート:98.00

ポジ:買:100.00×5枚(-100000円)

損益:-100000


この状態から、買を5枚、同値撤退覚悟の売を10枚追加します。


レート:98.00

ポジ:買:100.00× 5枚(-100000円)
      98.00× 5枚(    0円)
   売: 98.00×10枚(    0円)※同値撤退ストップ付  

損益:-100000



これの狙いは、買の平均レートを引き下げることにあります。


ここから、99円にあがれば、売の98円はストップで解消されており、


買ポジは理論上0円で救出することができます(スプレッド除く)。


では、97円に下落した場合を考えましょう。



レート:97.00

ポジ:買:100.00× 5枚(-150000円)
      98.00× 5枚( -50000円)
   売: 98.00×10枚( 100000円)※同値撤退ストップ付  

損益:-100000



ここでは、売の98円10枚を使って、買100円の3枚を相殺します。



レート:97.00

ポジ:買:100.00× 2枚(-60000円)
      98.00× 5枚(-50000円)
   売: 98.00× 0枚(  0円)※同値撤退ストップ付  

損益:-110000(別に確定益10000円)



一時的に損が膨らみましたが、売98円10枚の確定益が10000円ありますね。

さらにここで、買いを3枚追加し、同値撤退覚悟の売を10枚追加します。

15:緊急避難その1

緊急避難として両建てを使ったポジ相殺方法を記しておきます。

筆者は両建て自体を推奨はしません。あくまで緊急避難措置として

どうしようもなくなった時だけ自己責任において使用してください。

※計算上、手数料、スプレッドは無視しますね。



レート:100.00

ポジ:買:100.00×10枚

損益:0円



とします。ところが予測に反してレートは下落、



レート:99.00

ポジ:買:100.00×10枚(-100000円)

損益:-100000円



となったとします。ここで、同値撤退覚悟の売を入れます。



レート:99.00

ポジ:買:100.00×10枚(-100000円)

   売:099.00×10枚(    円)※同値撤退ストップ付

損益:-100000



これで、これ以上損が膨らむのは止められますね。

この状態で、レートが99~100のレンジにいる間は動きません。

次のタイミングは、レートがどちらかに1円動いた時です。

仮にレートが98になったとしましょう。



レート:98.00

ポジ:買:100.00×10枚(-200000円)

   売:099.00×10枚( 100000円)

損益:-100000



となりました。ここで売の10枚を使って、買の5枚を相殺します。



レート:98.00

ポジ:買:100.00×5枚(-100000円)

   売:099.00×0枚(    0円)

損益:-100000



これで含み損は変わりませんが、ポジを減少させることができました。

14:単利と複利

「FXでたくさんのお金を稼ぎ出したい」

そう願うのは人の性として仕方のないことです。

とはいえ、焦って分不相応なトレードをしては

儲けるどころか大やけどをしてしまいます。


よく言われる話として「複利の力」を有効に使って

資産をぐんぐん増やそうというのがありますが、注意が必要です。


確かに、儲けたら儲け分を資金に再投入し、

取引量を増やしていくのは一見理にかなっているようにみえます。

ですが、複利の力が発揮されるのは「元本割れがない」時です。

元本が割れなければ、

1円でも10円でも

元本を増強していくことで、みるみる利が乗っていきます。


ですが、FXは勝率100%ということはありませんから、

元本割れのリスクは常にありますね。

しかも純粋に複利運用で取引量を増やしていくということは、

常に儲けが0に戻るというリスクも抱えることになります。



人間は儲けより損の方がショックが大きいことを考えれば、

ある程度連勝してから、負けた時のショックは深刻になります。

しかも資金も0に戻ってますから、

人によっては再スタートすら厳しいかもしれません。

早く儲けたいという気持ちは十分に理解できますが、

まずは資金は一定として単利運用し、

儲けた分は出金してしまい、資金力を強固にしましょう。

くれぐれも焦りは禁物です。

13:お金の力と戦う

プロスペクト理論で立証されている通り、

人間は膨らみ続ける含み損には目を背ける一方、

含み益に対しては失いたくないと利益確定を先走る傾向があります。

この傾向が「FXの勝者はわずか1%」ととも言われる所以です。


これを克服するのは至難の業です。ですが、逃げてはいられません。

本物のお金の話になると途端にメンタルが弱くなってしまうのが

人間ということであれば、ひとつの手立てとして


「お金の動きは見ない」


という手法も有効です。


業者の取引画面で損益の表示を付箋で隠し、

獲得pipsだけに集中する、

というやり方を取っている方もいます。

賢い選択だと思います。


また、筆者の知人はFXの専業トレーダーですが、

彼はトレード中はまったく損益をみません。


一度、彼のトレード現場を見せてもらったことがありますが、

パソコンのチャートを全画面表示させ、

注文用に取引業者のレート画面だけ小さく表示させているだけ。

損益が分かる部分はどこにもありませんでした。


「お金の動きを見るとルールを守れなくなる」


というのが彼の持論です。


世の中には、たくさんの情報を持つことが勝利への近道と思い、

パソコンやモニタを多数並べて相場と戦っている人が多くいますが、

ことお金に関しては、あえて情報を遮断することで、

うまく立ち回れる例もありそうです。

12:レバレッジと時間

実はレバレッジと「時間」は深い相関関係にあります。

高レバレッジは値動き自体が早く小さくても、 

時間を圧縮して取引しているのです。

逆に低レバレッジは値動きが遅く大きくい分、

時間を十分に使って取引しているのす。


そういう視点で、資金をリスクに晒しているという点だけでみると、

高レバレッジで短時間のトレードも

低レバレッジで長時間のトレードも

意味合いは同じなのです。



ですが、多くの方が


高レバ短時間を「ギャンブル」と呼び

低レバ長時間を「投資」と呼びます。

違いは何か? 


「耐える」点にあります。



高レバ短時間は耐えることがありません。

欲望のまま、

戦略もなしにがつがつトレードしている例がたくさんあります。

それも「ギャンブル」と割り切っているなら問題はありませんが、

恐いのは次第に欲望に支配され、

借金をしたり、

生活資金を投入したり

見境がなくなってくる危険があるからです。


逆に低レバ長時間スタイルは「待つ」のが主です。

含み益が出ているポジションを育てるためには、

とにかく、反転して損するかもという恐怖心と戦い、

じっと耐えなくてはなりません。


この待つ、耐えるという修練が、実はトレードでもっとも大切です。


大きく勝つにはいずれの局面でも「耐える力」が要求されます。



人生は限られており、時間を無駄に使うべきではありませんが、

ことトレードにおいては、

なるべくポジションを長く持つ訓練を積んだ方が後々役に立ちます。

11:レバレッジの功罪

絶対損切りラインQ円と前日安値高値を使うという性質上、

筆者のトレードスタイルではレバレッジに神経は使いません。


ですが、Q円に対し、手持ち資金が極端に少なかったり、

スキャルピングに挑んだりする場合には

どうしてもレバレッジの力を使う必要がでてきます。


筆者は資金が少ない際に、レバレッジを使って

一定の枚数を確保するにはあまり問題ないと思います。

資金が少ないということは、

お金の重力自体が小さく、

たとえ負けて全額失っても傷は比較的浅いからです。

(証拠金が規制される前はレバレッジ100倍超の業者が大半で

数千円から数万円を元手に、

まさにゲーム感覚で参戦している方が多数いましたが、

これはこれで構わなかったと思います)



ですが、ある程度まとまった資金を運用する時に、

早くお金を手に入れたいからといって焦るあまりに

高いレバレッジで大量に枚数を保有するのはお勧めしません。



かつて50万円の証拠金で200枚を取引した経験がありますが、

値動きで換算すると

1銭2万円、10銭で20万、1円で200万円ですから、

わずか25銭逆行するとロスカットです。


もはやテクニカルもへったくれもなく、チャート張り付きで

プラスになったら即利益確定しようと必死でした。



レバレッジは一気に儲けるための手段ではなく、

資金を効率的に運用する手立てとして使い、

功罪両面を持つ「両刃の剣」だということを頭には入れておきましょう。